寝室以外の生活するうえで必要な、トイレ、バス、キッチン、ダイニング、
リビングなどを他の人と共有するシェアハウスは、都心への通勤時間や最寄り駅からの距離など、
同じ地理的条件のワンルームの不動産物件よりも安価に住めるのが最大のメリットです。
シェアハウスの中には、自炊して食事できるスペースだけでなく、
調理器具も一様にそろえているところもあります。
共有ダイニングや共有リビングなどの、住人たちの憩いの場では、
そこに居合わせた住人たちで、いっしょに食事もできます。
ワンルームでシングルだと一人で食事するだけに、いつも高カロリーで脂肪分、
塩分ともに多めのコンビニ食や持ち帰り弁当になりがちです。
でも、みんなで食材を持ち寄れば無駄に腐らせることもなく、
数多い種類の食材、例えば緑黄野菜や魚なども摂取しやすくなるわけです。
一人ではなかなかしない鍋
とりわけ一人住まいで自炊したとしても、なかなかいただくチャンスがないのが鍋料理ですね。
鍋料理の多くは、野菜などの食材の種類も多いから、小さな鉄鍋で一人前作っても食材は使い切れないし、
正直おいしくないということでついつい敬遠しがちです。
出来合いのお惣菜の鍋もありますが、
ちょっとしたものになるとお店に食べに行くのとコスト的にも変わりません。
でも住人という仲間がいれば、食材はみんなでそれぞれ持ち寄ればいいし、
4人、5人といっしょに鍋をいただく仲間も増えれば、ちょっとした鍋パーティだって開けます。
特に寒い季節ともなると鍋料理をいただければ、なんともあったかい気持ちになりますし、
シメの雑炊とかうどんとか一人じゃまずできないでしょう。
他文化交流
住人の多くは日本全国各地から都会に集まってきた若者ですから、
鍋料理なら郷土色も出しやすい料理だけに、
みんなで知恵を出し合えば今まで食べたことのない鍋料理をいただけるかもしれません。
それにシェアハウスの中には海外からの留学生を受け入れているところも多いですから、
国際色豊かな住人もいるわけで、そうした仲間も鍋パーティで参加できれば、
海外との食文化にも触れることだってできます。
もしかしたら自分たちの手で、外国料理と和の鍋料理を融合させた新しいメニューを
誕生させられるかもしれません。
それもこれも同じ屋根の下で暮らす住人達と、プライバシーを確保したうえでの、
より深いコミュニケーションが作れるシェアハウスならではの楽しみです。
こうした暮らしなら、結果的にエンゲル係数も落とせるから、
一人暮らしで生活きつくて食費を削って偏った栄養の食事ばかりを
摂取するなんて不健康な暮らしをしている人より、より豊かな食生活が送れます。