色で広く見せる
色には明度と彩度という2つがあります。
明度では、明るい色の部屋ほど広く見えて、暗い色の部屋は狭く見えます。
彩度では、彩度が高いほど広く見えて、低いほど狭く見えます。
これらを総合的に言うと、明るく輝く色を使う部屋ほど、広く見えると言えます。
また、暖色系の色は進出色と言われており、寒色系の色は後退色と言われています。
室内で最も大きな面積を占める床は、明るい色にすると部屋が広く感じられます。
純白でなくても、アイボリーなどの白っぽい色でも良いです。
部屋の壁紙を柄のあるものにする場合は、淡い色で輪郭のはっきりしないもの、または小さな模様のものを選ぶと、部屋を広く見せられます。
柄や模様で広く見せる
狭い部屋では大きな柄の壁紙は避けて、狭い部屋の場合は無地の壁紙が良く、柄を使いたいなら小さな模様の壁紙にします。
天井が高いと部屋が広く見えるので、吹き抜けの空間があると、実際の部屋より広く感じます。
ただ吹き抜けを作ると、暖房や冷房のエネルギーを余計に使うので、断熱や機密性を考えないと、夏熱く冬寒い部屋が完成します。
低い天井の部屋であれば、縦のラインを協調するような、ストライプの壁紙や、縦のラインを協調する背の高い観葉植物などを配置すると良いです。
そのようにすると、目の錯覚によって、部屋が実際よりも広く見えるようになります。
家具の配置で広く見せる
床は家具などのものを置いていないほど広く見えるので、床にできるだけものを置かずにすっきりさせた方が、見た目は広く感じます。
たとえばリビングであれば、テーブルや椅子などを部屋全体にまんべんなく配置するのではなく、手前や奥などに集中的に配置すると、部屋の一部の床にものがなく、全体を見ると広く見えます。
これは棚やテレビを置くときも同じであり、部屋全体に置くよりも、一カ所に集中さえておいた方が、部屋は広く見えます。
家具を配置するならば、背の高い家具よりも低い家具を置いた方が、部屋にはスペースが沢山できて、見た目も広くなります。
ある程度部屋が家具で埋まっているような場合であっても、低い家具やソファーを中心として置いて、部屋の上半分はスペースがあるようにすると、広く見えます。
家具を使って部屋を広く見せるならば、鏡を使います。
室内に鏡を置くと、対面が写って空間に奥行きが生まれて、実際よりも部屋が広く見えます。
部屋の綺麗な部分が写るようなところに、大きめの体全体が見えるような鏡を置いておくと良いです。
これはスーパーや百貨店でも使われているテクニックであり、置き鏡よりも壁に取り付ける鏡を配置した方が部屋は広く見えるでしょう。
鏡はフレームの色や素材を、他の家具や部屋の色に合わせて選ぶと良いです。