最近では都市部において、相次いで大きなタワーマンションが建設されております。
タワーマンションとまでは行かないものの、新築のマンションの建設も相変わらず続いており、
景気が上向いていることを実感します。
しかしそれに伴って増えているのが賃貸住宅の空室率が高まっていることです。
賃貸住宅は、最近ではなかなか空室率が改善しないのです。
賃貸住宅に入るくらいであれば、新築のタワーマンションにでも入居したほうが、
快適性ははるかに上だということになります。
しかも新築のほうが何かと安心という理由もあります。
賃貸住宅からシェアハウスへ
そこで最近このような賃貸住宅が、新たな形態として生まれ変わるケースが増えてきました。
それはシェアハウスです。
シェアハウスというのは、もともとは普通の一軒家だったものを改装して、
複数の住人が住めるようにした物です。
その特徴としては台所やトイレ、お風呂といった設備は基本的に共有となっているということですね。
またシェアハウスのタイプによっても異なりますが、個室は確保されているケースが多いです。
家賃を抑えたい人は、あえてドミトリー形式の部屋に住むという選択肢もあります。
欧米ではシェアハウスよりも、ルームシェアのほうが一般的です。
これは、アパートやマンションを複数の住人で共同使用するというものですが、
しかし日本ではなかなかルームシェアOKというアパートやマンションは多くありません。
その点、シェアハウスであれば、はじめから複数の住人が住むことを前提に改装されているので、
設備面などでもルール面でも問題はありません。
人がいるという安心感
最近、このルームシェア人気が再燃してきており、シェアハウスに関するテレビドラマも放送されたほどです。
シェアハウスのメリットとして挙げられるのが、他人との交流を求めるということで、
特に最近シェアハウスの人気が再燃したのは、
2011年に発生した東日本大震災の影響が大きいといわれています。
震災のときには、水不足や停電などの物理的な問題ももちろんですが、
非常に心細かったという精神的な問題もクローズアップされました。
そこで大勢で暮らして交流を持ちたいと考えている人が、シェアハウスを希望しているというのです。
もちろん、このビジネスチャンスを不動産業界もみすみす見過ごすわけではありません。
これまでのシェアハウスというと、既存の一軒家を改装してというのが中心でしたが、
最近では新築のシェアハウスというのも増えています。
その外観は一軒家というよりも、アパートやマンションです。
シェアハウスというと、個人のスペースが狭いというような不満もありますが、
新築のシェアハウスの場合には、個室の設備も充実しております。
そしてもちろん、共有スペースも充実していて、ウッドデッキや図書室なども完備されております。
最近では、大手デベロッパーが抱える中古物件も、シェアハウスに改装される向きも出始めており、
更なる質の向上が期待されるものです。