若い人を中心に人気を集めている新しい居住スタイルとして、シェアハウスが注目されています。
シェアハウスとは、赤の他人同士が集まって同じ屋根の下で生活していくことができる物件です。
物件タイプは様々ですが、一般的なシェアハウスは共有スペースと個人スペースに分かれています。
リビング、キッチン、浴室、洗面、トイレは共有スペースとして使用し、各部屋が個人に割り当てられるシステムです。
共同生活というスタイルになるのでプライベートを重視する人には不向きかもしれませんが、人によっては住みやすいという意見も少なくはありません。
では、シェアハウスが選ばれる理由を紹介しましょう。
いろんな人とコミュニケーションがとれる
普段は関わりあうことのない人たちが、シェアハウスでなら年齢、性別、国籍、職種に関係なくコミュニケーションを取ることができます。
これを面倒くさいと感じる人もいますが、他人とのつながりが希薄になっていると言われている時代で、最近では向上心が高い若者ほど他人とコミュニケーションを取りたいという傾向が強くなってきているようです。
また、孤独死が社会問題になっている現代で、同じ問題を抱えるお年寄りが集まって暮らしをシェアすることも増えてきています。
物件自体には色んなタイプがあり、入居者を限定している場合もあります。
例えば女性専用、男性専用、日本人専用、外国人専用、その他(限定しない、老人専用など)ですね。
いろんな人とコミュニケーションをとりたいのなら入居者には拘らないでもいいでしょうが、育った文化や生活環境が異なる人と暮らすということは、その分トラブルも多くなりがちです。
安心して住むのなら、ある程度は選んだ方がいいでしょう。
その点を除けば、タイプが異なる他人と交流を持つことでメンタル面の成長にも繋がり、帰宅しても常に誰かがいるので寂しくないし、防犯面でも安心して暮らす事ができます。
費用が安く、最小限の荷物で入居できる
シェアハウスには色んな特徴があるので、人によって利用したいという理由は異なるでしょう。
ただ、どのシェアハウスにも共通する最大のメリットとして「金銭面」があります。
シェアハウスは基本的に賃貸物件になっています。
ただ、通常の賃貸物件と異なるのは、“保証人や敷金・礼金などが要らない物件”が多いという点です。
また、共用スペースには家具一式、または各部屋にも家具一式が揃っていることが多いので、カバン一つで引っ越すことも可能です。
つまり敷金・礼金なし、家具一式完備で引越しにかかる初期費用を抑えることができ、さらにシェアハウスは複数人と一つの物件を借りるというスタイルなので、一人当たりの家賃が安いと言われています。
中には広い住居を購入し、余った部屋を貸し出すシェアハウスオーナーもいます。
家賃相場は物件にもよるので一概ではないですが、3万円~10万円が平均相場です。
後は食費を工夫することで、日常の経費も抑えることができるでしょう。
経済的負担を抑えて良い場所に住んでみたいという人にとっては、シェアハウスはかなりの好条件の物件です。