アトリエであり住居でもある
南千住駅から、東京スカイツリーに向かって歩いたところに、クリエイター向けというシェアハウスのTOLABLはあります。
元々はオーナーが自宅兼事務所として使用していた物件を、4階建てをリフォームしてシェアハウスにしました。
1階部分は全て共有スペースとなっており、壁に取り付けられたホワイトボードや作業スペースがあり、アトリエやイベントスペースとして、入居者はここを自由に利用できます。
入居者用の部屋は一般的な作りですが、団欒用の共用の和室、広々とした屋上に行くと目の前にスカイツリーが入ってきて、入居者同士でアイディアを出し、各々の夢について語り合うなどと、コミュニケーションを図れる仕組みが考えられています。
入居するの人は、ものづくりのクリエイターです。
そのために、インテリアなどを専門とする人、自由に棚などを作りたいという声も想定し、内装工事をしないスペースも設けました。
家賃は無料
都内にはクリエイターのための空間はいくつかあり、TOLABLとしては尖っている必要がありました。
そこで家賃0円にすることによりおもしろいクリエイターさんが集まってくれることを期待しました。
運営会社としては赤字ですが、おもしろいプロジェクトが生まれていけば、TOLABLの名前も売れていくと考えています。
それは最後には運営会社としての名前が出れば会社のPRになると考え、会社は家賃負担分は広告費用と捉えてます。
このために、入居から半年間は家賃が0円になっています。
入居の応募条件は、クリエイターとして何か生み出したことがあり、創作でこのシェアハウスに貢献や協力することです。
共通の趣味を持った人が集まり、趣味の話題で入居者が活発にコミュニケーションを取るのは、シェアハウスの醍醐味です。
しかしこの家賃0円のシェアハウスは趣味の範囲のみならず、何かを生み出して世の中に出ることを前提として人が集まる場所なのです。
メリットは家賃だけではなく、クリエイターのためのプロジェクトも行われていきます。
入居できるのは定員5名となっていますが、他にも入居せずアトリエを利用することができる希望者も募集しています。
入居者以外にもアトリエを開放して、より多くのクリエイターが集まることで、それぞれのプロジェクトの幅を広げられると考えています。
入居者だけでなく、他のクリエイターにも広く価値を提供していきます。
シェアハウスのアトリエ部分には最低限の設備はありますが、集まるクリエイターのジャンルは様々です。
それぞれのクリエイターが希望する設備を全て準備することは難しいので、そこでクラウドファンディングで資金集めをしようという動きもあります。